「アニメ技術」について
加藤 淳, 平澤 直
このページでは、技術書典7で刊行される冊子「アニメ技術 2019秋」の概要を紹介し、サポートコンテンツを配信しています。
アニメ制作会社の研究者とソフトウェアエンジニア有志で執筆する、アニメを支える技術に関する冊子「アニメ技術」を頒布します。前号に引き続き絵コンテに関する創作支援技術にフォーカスしており、監督が語る絵コンテの見方や、Webベースの絵コンテ制作支援ツール「Griffith」の開発記録などを掲載しています。
Griffith開発だよりでは、 canvas にベクタードローイングの機能を追加できるオープンソースライブラリ「Fabric.js」に筆圧感知の機能を追加してマージしてもらった経緯や、生データの点列を単純化するアルゴリズムを紹介しています。Microsoft Azure Media ServicesのVideo Indexerは動画中の登場人物などを自動的に分析してくれるサービスですが、これまで実写のみ対象だったところアニメキャラ検出を可能にする新機能が追加されます。その開発に少しだけ協力した記録記事も載っています。
また、今回も豪華ゲストの方々に敵対的生成ネットワークを用いた流体アニメーション制作支援、ブロックチェーンとアニメの関係、雲画像を簡単に生成できるKumoWorksの仕組みについて執筆いただきました。アニメ産業と情報技術の素敵な関係が分かる一冊です。