このページでは、技術書典6で刊行された冊子「アニメ技術 2019春」の概要を紹介し、サポートコンテンツを配信しています。

概要

アニメ作りを支える技術を総合的に扱い、デジタル化するアニメ制作の「今」がわかる冊子です。「絵コンテ特集」と銘打って、絵コンテ作りの基本、Webベースの絵コンテ制作支援ツール「Griffith」の開発プロセス紹介、既存デジタルツールの紹介、監督・プロデューサー・研究者の鼎談まで、多彩な記事を集めました。

アニメ作りにフォーカスしていますが、Griffithに関してはGitLabやScrapbox、ZEIT Nowなどを使ったTypeScriptベースのWebアプリのプロトタイピング実例紹介記事にもなっています。また、豪華ゲストの方々にPythonからBlenderを使う方法、深層学習でラフスケッチを線画化する技術、デジタル化したアニメ制作現場のIT環境やRedmineを使ったワークフローについて語っていただいています。アニメ産業と情報技術の素敵な関係が分かる一冊です。

A5判
本文56ページ
初版刊行日: 2019年4月14日

目次

「アニメ技術」について
加藤 淳, 平澤 直
絵コンテ基礎知識
村田 和也
村田和也監督の絵コンテ制作手法
村田 和也(聞き手: 原 健太)
Griffith鼎談「絵コンテ制作支援アプリの展望」前編
村田 和也, 加藤 淳, 平澤 直
Project Griffith
加藤 淳
Griffith v1: 脚本から始める絵コンテ制作支援
久保 直子, 加藤 淳
Griffith v2: スケッチから始める絵コンテ制作支援
原 健太, 加藤 淳
デジタル絵コンテ制作ソフトウェアの現状
大上 裕真
放課後R&D
加藤 淳
ゲスト原稿1: BlenderをPythonで操作する (超入門)
小山 裕己
ゲスト原稿2: 深層学習を用いたラフスケッチの線画化
シモセラ エドガー
ゲスト原稿3: OLMマレーシア支社でのIT環境・ワークフロー紹介
四倉 達夫
Griffith鼎談「絵コンテ制作支援アプリの展望」後編
村田 和也, 加藤 淳, 平澤 直

クレジット

村田 和也
アニメ演出。監督作「翠星のガルガン ティア」「A.I.C.O. Incarnation」「約束の七夜祭り」など。
加藤 淳
ARCH技術顧問。博士(情報理工学)。創作支援研究に従事し、「Griffith」研究開発を主導。
平澤 直
ARCH代表。デジタルアニメプロダクション グラフィニカの取締役はじめました。
原 健太
フルスタックエンジニア。音楽好き。アニメなら日常系を好む。
久保 直子
Interrupt LLC. CEO。プログラマ/Swift/Obj-C/Java/Php/C/C++。
大上 裕真
(株)横浜アニメーションラボ代表取締役。アニメ制作と専門のシステム開発を行っている。
典樹
(株)典樹代表取締役。キャラクタに関わるイラストレーター/3Dモデルデザイナー。
柴谷 真理絵
グラフィックデザイナー。東京藝大日本画卒業、(株)典樹にてアートワークに携わる。
吉崎 七海
グラフィックデザイナー。(株)典樹のイラスト背景画制作、3Dモデル制作担当。
有馬 トモユキ
アートディレクター。VRの世界に飛び込みたいです。
瀬島 卓也
ARCH所属。クリエイティブディレクター。好きなキャラクターは戦場ヶ原ひたぎ、千反田える。
森尾 紀明
ARCH取締役。好きな言語はCOBOL とDelphiです。古い。
鈴木 勇気
ARCH所属。インテリアメーカーを経て現職。
鈴木 哲史
ARCH所属。アニメ制作会社のビジネスサイドのプロデューサーを経て現職。「Griffith」PM。
小山 裕己
ゲスト
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 研究員。
シモセラ エドガー
ゲスト
早稲田大学 理工学術院 専任講師。
四倉 達夫
ゲスト
OLM Digital R&D Lead。

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