ACM SIGGRAPH Asia 2021

Arch Research の ACM SIGGRAPH Asia 2021 特設ページです

ACM SIGGRAPH Asia 2021について

SIGGRAPH Asiaは、CG分野で世界最大の国際会議、北米圏でのACM SIGGRAPHと対になるアジア圏での開催イベントとして、2008年から毎年開催されています。今年は4度目の日本開催です(2009 横浜、2015 神戸、2018 東京、2021 東京)。オンラインおよび東京国際フォーラムでのハイブリッド開催となりました。

紹介資料

R&D for Anime Production: State-of-the-Art and Future Prospects
Featured Sessions, TIF Hall C, 2021/12/16 13:00-14:00 JST

アニメ表現の国際的な注目度は極めて高く、制作プロセスのデジタル化によりR&D(Research and Development; 研究開発)の重要性は年々増しています。このセッションではアニメ制作を支援するR&Dの現状と今後の見通しについて議論します。加藤は当セッションの提案者で、小山 裕己氏(グラフィニカ/産総研)、四倉 達夫氏(OLM Digital)、今村 幸也氏(東映アニメーション)とともに登壇します。

当セッションの邦題は「アニメづくりのR&D: 現状と今後」です。登壇者の取り組みを紹介するとともに、関係者への事前インタビューを踏まえて日本の関連事例の見取り図を作り、研究者、ソフトウェアエンジニア、テクニカルアーティストがアニメ作りの現場に貢献するための論点を整理して報告することを目指します。

イベントはCGWORLD の事前特集記事で以下のように紹介されました。

日本語セッションとして企画されている[アニメづくりのR&D:現状と今後]では、アニメ制作を支援するR&Dの現状と今後の見通しが議論される。こちらも学術界の研究者、産業界のエンジニアやTA、学生に幅広くお勧めしたい内容だ。

イベントの模様はCGWORLD vol.283(2022年3月号)の特集「アニメ制作の現在と未来」で6ページにわたって詳しく紹介されました。

当日の様子

当セッションはSIGGRAPH Asiaの実行委員会による招待制の「Featured Sessions」の一つとして開催されました。現在のアニメづくりのパイプラインを簡単に紹介したのち、4名の登壇者による自己紹介と所属組織の紹介を行いました。 各社は、アニメづくりのパイプライン改善と、より創造的なアニメのストーリーテリングのため、研究開発を続けてきました。これらの紹介を通して、各社のアプローチに共通点とともに差異があることが明らかになりました。

そして、当セッションは6名のエキスパートへ行った取材の結果をまとめたGoogle Docsをもとに、アニメづくりの研究開発について論点整理を行い、研究開発の重要性を再確認しました。最後に将来展望を述べて当セッションを締めくくりました。

セッションで利用したスライドは以下からダウンロードが可能で、セッションの録画も近日中に視聴できるようになる予定です。

© SIGGRAPH Asia 2021

発表資料

全体スライド

自己紹介・会社紹介スライド

加藤 淳
アーチ株式会社
小山 裕己
株式会社グラフィニカ
四倉 達夫
株式会社オー・エル・エム・デジタル
今村 幸也
東映アニメーション株式会社

公式サイト公式プログラム

Real-Time Live!
TIF Hall C, 2021/12/17 10:30-12:30 JST

Real-Time Live! (RTL) は、リアルタイム・インタラクティブに動作するCG技術に関するデモをライブパフォーマンス形式のプレミアムステージで実施するセッションです。加藤は RTL のプログラム委員長を務めています。

RTL では、毎年その年を代表するさまざまなリアルタイムレンダリング技術が披露されていますが、今年はとくに3つの観点で RTL を再定義する回となり、公募から採択された 9 件の発表者の方々が多様性に富んだプログラムでみなさまをお迎えします。演者は英語で話しますが、言葉がなくとも伝わる「ライブ」のインパクトをお約束します。

  • ディスプレイの枠を飛び出すリアルタイムグラフィック
  • インタラクション技術が可能にする新しい文化
  • 人々の創造性を解き放つ最先端の創作支援ツール

発表者の一覧など、詳細は会議の公式ページをご覧ください。

Real-Time Live! プログラム委員会

加藤 淳 (Chair)
向井 智彦
竹重 雅也
Sally Slade
Jessica Cauchard

公式サイト受賞者一覧

Arch Research について

Arch Researchは、次の三つのビジョンを掲げるアーチ株式会社の研究開発チームです。

Human-Computer Interaction

アニメ産業に携わる人々と情報技術の幸せな相互作用を目指します

Global Research

アニメの持つ普遍的な価値を追究し、国際的なインパクトのある研究開発を目指します

Third Place

アニメ業界とIT業界を始めとした国内外の人々が気軽に出入りできる第三の場を目指します

更新履歴

Featured Sessions(R&D for Anime Production) で利用した全スライドと、当日の様子の振り返りを追加しました
2021/12/28
Featured Sessions(R&D for Anime Production) の写真などを追加しました
2021/12/26
Featured Sessions(R&D for Anime Production) のスライドを公開しました
2021/12/22
SIGGRAPH Asia 2021 特設ページを開設しました(アーチ株式会社 ニュース記事
2021/12/07